友人Aさん
sarry(さりぃ)
ブログのテーマとどうなのか・・?と戸惑う部分もありますが(笑)知人に聞かれたので記事にまとめます。
この記事では私が経験した「田舎から都会へのお墓の引越し」について、費用や手続き、全体の流れをご紹介します。
- 長男家に嫁いでないから大丈夫!
- お墓を引越す予定ありません
って人でも、「冠婚葬祭+αの知識」として、はたまたいつか直面するかもしれない場合に備えて、そういえばこういう記事あったな・・って程度にでも読んでもらえたら嬉しいです。
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分からないことも丁寧に教えてくれました(#^^#)
もくじ
【墓じまい】お墓の引越しは大変?
ぶっちゃけ、大変です・・!(笑)
何が大変って、新居(新しいお墓やお寺)と、今の住まい(今のお墓とお寺)、さらにその中間を繋ぐ(役所や墓石業者・石材店)とのやり取りや行き来、日程調整などが必要なのです。
お墓の引越しは、正しくは「改葬(かいそう)」といいます。
「よし!お墓を移そう!」と行動に移してから半年くらいかかりました。
【墓じまい】お墓の引越しは遠方になればなるほど大変!
「お墓を引越す理由」で最も多いのが、「お墓が遠方すぎて、お墓参り大変だから引越したい」って理由。
お墓の引越し(改葬)を行う場合、お墓がある自治体(役所など)での許可が必要なので、遠方にお墓がある場合、その行き来だけで週末がつぶれてしまうことも・・。
うち(というか元・夫)の場合、お墓まで車で片道約4時間の距離でしたので、運転だけで8時間・・と体力勝負でもありました。
又、お墓の引越しを行えるのは、お墓(寺)の契約者なので、親族が勝手に手続きを行うこともできません。
家族・親族間でお墓を移すことに賛成・反対と意見が分かれている場合、まずはお墓(寺)の契約者を説得するところから始まります。
「もっとお墓参りに行きたい」という想いから「お墓の引越し」を検討される人もいると思いますが、ある程度、時間と体力のあるうちに行わないとなかなかしんどい作業です。
【墓じまい】ぶっちゃけ「お墓の引越し」っていくらかかるの?
田舎から都会へのお墓の引越し(改葬:かいそう)の場合、「だいたい一千万円かかるよ」って聞いていました(都内の場合)
全国平均では、300万円くらいのようです。けっこうかかりますよね・・
実際には、当初見込んでいた一千万円の半分、500万円程度で済みましたが、都会の引越し先のお墓の区画(お墓を立てる土地)がどの程度の値段か?により大きく変わります。
都会は土地代も高くなるので、例えば「青山の墓地に引越したい」という場合は、お墓の土地代だけで500万円~一千万円・・という話も聞きました。
せっかく大変な思いをして、人様も巻き込んで引越すのですから、なるべく近くの通いやすい場所にお墓を引越したいですよね。
うちの場合、歩いて通える距離にお墓を引越したので、月命日(つきめいにち)や子供の成長の節目など、気軽にフラリとお墓参りできます。今は元・嫁の立場になりましたが、元・夫より私の方がお墓参り行ってるんじゃないかな・・
子供たちからみれば「おばあちゃん」のお墓。気軽にお墓参りに行けるのは、引越して良かったなって思います。
【墓じまい】お墓の引越しの何にそんなにお金がかかるの?
これは先程の図にある全てにお金が発生します。
【墓じまい】今のお寺に支払うお金
今、遺骨(いこつ)を納めているお墓を管理する寺には、「管理費」や「檀家さんとしての費用(御布施など)」をお支払いしてお墓を守ってもらっています。
お寺さんによっては、「この先も見込める収入」なので、お墓を引越すことを快く思わないこともあります。
遺骨をお墓から取り出す作業を行う際、「魂ぬき」の御祈祷(御経などお祈り)を行いますが、これまでの御礼も込めて多めに御布施(お支払い)します。(30万円くらいだったかな)
【墓じまい】墓石業者(石材屋)に支払うお金
こんなところにもお金がかかるんだな・・と思ったのが墓石業者(石材店)
遺骨の取り出し(保管)にもお金がかかる・・!
お墓の引越しに伴い、遺骨(いこつ)を取り出す際、墓石の蓋を動かすのですが、非常に重たいですし、墓石業者じゃないと動かせません。
- 墓石から遺骨を取り出す作業費
- 遺骨や今の墓石を新しいお墓へ移動する費用
- 新しいお墓の購入費(場合によって)
今のお墓から取り出した遺骨は、新しいお墓に移すまで自宅で保管するか、墓石業者(石材店)が預かってくれるところもあります。
遺骨取り出し → 保管 → 新しいお墓に遺骨を入れる
我が家の場合は、新しく墓石を作ったのでトータルで50万円くらい・・
これを高いか安いかは人それぞれですが、うちの場合は遺骨を新しいお寺まで運んでもらえたので助かりました。
お寺さんによっては、骨壺の指定があったり専用だったり、収納袋で納骨(のうこつ)を指示されることもあります。骨壺購入の際は、納骨先のお寺に確認しましょう。
上記したように、「遺骨が濡れてびちょびちょだったこと」「3人分の遺骨」でしたので、墓石業者(石材店)で遺骨を乾燥させてもらったり・・
お墓の引越しでは、移転先のお寺で骨壺を指定されたり、新しいお墓の区画が小さければ人数分の遺骨を納めるスペースが足りない・・など、骨壺を買い直すこともあります。
お墓に入る人数分の骨壺が必要になるので、ここでもお金が発生します。こういう細々とした費用もかかるので、事前の確認はかなり重要です。
【墓じまい】新しいお墓を買い直すことが多い
新しい引越し先の区画と合わない場合、今使っているお墓(墓石)を持って行くことが難しいこともあります。
特に田舎から都会へのお墓引越しの場合、都会の方が区画が狭いことが多く、墓石を新しく買い直す費用も発生します。
今使っているお墓を持って行くにしても費用が発生することもあり、場合によっては新しくお墓を建てる費用と変わらないこともあるでしょう。
うちの場合も以前の墓石を持って行くことができず、お墓を購入して3年程度と新しかったのですが、買い直しになりました。お墓の色や石などこだわって選んでいたのに・・壊すのは本当にもったいないのですが、どなたかにお譲りするわけにもいきませんし・・墓石業者(石材店)にも申し訳なかったです。
【墓じまい】更地にしてお返しする
又、これまで使用していたお墓は、更地(さらち:平らにする)にしてお返しします。これを「墓じまい」といいます。
これも墓石業者(石材店)にお願いする作業です。
【墓じまい】新しいお寺へ支払うお金
お墓の新しい引越し先(寺や納骨堂)を探す際、宗教・宗派によって受けれてもらえないこともあります。
大きめの霊園などは宗教・宗派、関係なく受け入れてくれることが多いようですので、引越し先の土地では少数派な宗教・宗派の場合は事前に確認が必要です。
うちもこの辺では少数派な宗派だったので、断られたりしたようです。
【墓じまい】お墓を建てる「区画(土地)」を購入する
お墓の引越し先、新しいお寺さんでは、お墓(墓石)を置く区画(くかく)という土地を購入します。
都会の場合、この土地代が高くなるので、新しいお墓の土地代が少なければ、お墓の引越しにかかる費用も抑えられるかな。
うちの場合は、引越し先のお寺さんには400万円くらい支払いました。
・・400万円って・・!
一般的なサラリーマンの平均年収くらい。そう考えると、そこまでしてお墓を引越す必要あるの?って思いますよね。
私は元・夫が稼いだお金で「お墓を引越したい」と行動していたので、そのまま見守りました(行動は共にした)が、快く思わないケースもあるかと思います・・
【墓じまい】魂入れなどを行い、お引越し完了
お引越し先にお墓を建てて、納骨しちゃえばOK!・・というわけにもいきません。
多くのお寺では、「魂入れ(たましいいれ)」などと呼ばれることを行います。納骨して、亡くなった人や御先祖様に「新しいおうちはここですよ」と魂を迎え入れるのです。これをやらないと、亡くなった人の魂が迷子になってしまう・・と言われています。
宗教・宗派やお住まいの地域による違いもありますが、うちの場合は御経と一緒に魂入れを行いました。
\これにてめでたく、お墓の引越し完了です/
【墓じまい】最短でお墓引越しをしたい人に「全体の流れ」まとめ
「お墓を引越したいな~」と漠然と思ってからまず、かかる費用の金額に驚き。
でもやっぱり「引越そう!」と行動に移してからお墓の引越しを終えるまでにかかった期間は半年ほど。平均でも半年~1年はかかるそうです。
全体の流れを事前に把握していないと二度手間になったりして、その分、日数がかかってしまいます。
引越し前のお墓が遠方の場合、行動できるのは主に週末になるので、半年~1年と差があるのも当然。
一番スムーズにいくお墓引越しの全体の流れをまとめておきます。
【墓じまい】1、お墓の引越し先を探して決める
「お墓の引越しをしたいな~」と思ったらまず最初に、引越し先を探します。
引越し先がお寺ならお寺の墓石区画、納骨堂や霊園、近年増えているマンション型のお墓(納骨堂)もあります。
>>納骨堂とお墓の融合・マンション型のお墓【のうこつぼ】
雨や真夏なども快適にお墓参りができるので人気ですが、王道は今のところ野外の昔ながらのお墓(墓地タイプ)かな。
どこに墓地やお寺があるのか分からない・・!調べるのが大変!って人は、「お墓探しのポータルサイト」もあるので検索してみると便利です。
引越し先が決まったら、管理者(お寺など)に書類を発行してもらいます。
- 基地使用許可書
- (又は)受入証明書
【墓じまい】2、お墓(墓石)を依頼する
お墓を新しく作る場合、お墓の作成を依頼します。
石を加工したり文字を掘ったり、手間がかかる作業なので3ヶ月ほどかかりますので、急ぎたい場合は早めに依頼しましょう。
【墓じまい】3、改葬許可申請書を用意する
今、お墓がある場所(お寺など)の市町村役場などにある「改葬許可申請書」を用意します。
これは自治体ごとに様式が異なるので、必ず今あるお墓の市町村役場でもらいましょう。
自治体HPからダウンロードできる場合もありますが、できない場合は郵送できればお願いし、できなければ直接、受取りに行く必要があります・・遠方の場合、ダウンロードや郵送に対応してくれないとここにも時間と労力がかかります!
【墓じまい】4、今のお寺から「引越し許可書」をもらう
今、お墓があるお寺や納骨堂などの管理者から、「引越していいですよ」という許可書をいただきます。
- 埋蔵証明書(遺骨1名ごとに必要)
- 納骨堂の場合は、収蔵証明書
【墓じまい】5、今あるお墓の市町村役場との手続き
ここまでに集めた書類を持参し、「改葬許可証」を発行してもらう。
持参する書類は、
- 改葬許可申請書(市町村役場でもらった紙)
- 埋蔵証明証(今あるお寺でもらった紙)
- 基地使用許可証(新しいお寺でもらった紙)
- 受入証明書(新しいお寺でもらった紙)
この他、印鑑や自分の身元を証明する身分証が必要だったりしますので、事前に今お墓がある市町村役場に予め確認しておきましょう。
上記書類を提出して問題がなければ「改葬許可証」を発行してもらえます。
ここまできたら、いよいよ引越しのメイン作業に移ります。
【墓じまい】6、遺骨を取り出す
遺骨(いこつ)を取り出すので、事前に予約しておいた墓石業者(石材店)立ち合いの下、遺骨を取り出します。今あるお寺の住職さんなどに立ち会ってもらい、「魂ぬき」「開眼式」など宗教・宗派により異なりますが、御経をあげてもらいます。
取り出した遺骨は、引越し先のお墓に納骨するまで「自宅で保管」するか「新しいお寺」など引越し先で保管してもらいます。この作業も自分で行うか、石材店が運んでくれるか、事前の確認が大切です。
遺骨も納骨されている人数分になりますし、劣化などで骨壺が割れていることもあります。風呂敷や移動に便利なので段ボールなどあると便利です。
【墓じまい】7、新しいお墓に納骨してもらう
今度は抜いた魂を新しいお墓に呼び込む「魂入れ」を行います(宗教・宗派により呼び方は異なる)
新しいお寺の住職さんなどに立ち会っていただき、読経などをお願いします。
納骨時に、以下の書類が必要です。
- 改葬許可証
- 墓地使用許可証
各書類は、念の為に2部ずつもらっておくと安心です。
お寺の住職さんや石材店の人の立ち合いなど、3者の都合がつく日を調整する必要があるのも期間が延びる理由です。
【墓じまい】まとめ:お墓の引越しをやってみた感想
普段のお墓参りはムリに行く必要はなく、自宅で御参りする気持ちが大切だって言いますよね。ただ、実際にどなたか亡くなった場合、遠方だとけっこう大変です。
元・夫が亡くなっても私には関係ないかもしれませんが、子供たちにとっては父親。働き盛りの頃に車で片道4時間かけて、納骨や命日の御参りなど行う立場になるかもしれません。奥さんや子供が小さければ尚、大変。
今に絞って考えても、車を所持していない私が子供たちを連れてレンタカー借りて片道4時間(往復8時間!)運転してお墓参りする・・ことは恐らくありません。電車でも最寄り駅から車で1時間かかります。田舎で回りにレンタカー屋はありません。
元・夫も、お墓が遠方にあることが苦痛で、お墓参りに積極的ではありませんでした。お義父さんに至っては高齢なので車に4時間乗っていることもできず、何年もお墓参りで妻(私からみたお義母さん)に会うこともできませんでした。
「遠方でなかなか通えないお墓を引越すかどうか」に正解はありませんが、家族・親族でよく話し合って決めたいですね。
因みに、お墓の引越し後にお墓参りが増えた人は71%、変わらないを含めると90%の人がお墓参りへ行っています。
最後に、お墓の引越しに満足している人は94%でした・・!お疲れ様でした\(^o^)/
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全国同一料金16万円なのであんしん(#^^#)